再就職だけが転職ではない!独立・フランチャイズビジネスで不安を解消する方法

日本の終身雇用制度は崩壊しつつあり、転職することはもはや珍しいことではない時代となりました。かつては転職に「35歳限界説」がささやかれたこともありましたが、働き方や雇用形態の多様化によって、年齢に縛られず転職する可能性は広がっています。
さらに、「人生100年時代」というキーワードのもとに、生涯現役で働き続けることも珍しくなく、政府が推奨する国家的な政策の1つになっています。現役で長く働き続けることを考えれば、ひとつのキャリアで生涯を終えることは非現実的です。組織から独立して起業する、フリーランスで活動する、フランチャイズで事業主になるなど、転職後の選択肢は幅広く考えられます。

今回は、転職する際の選択肢や転職にともなう不安についてご紹介します。

日本の転職事情

転職することが当たり前になってきた日本においては、今の転職事情はどのようになっているのでしょうか。厚生労働省が行っている転職者実態調査をもとに、離職する理由や勤務年数など、転職にまつわる日本の現場を見てみましょう。

離職理由

転職者が離職する理由で最も多く回答されたものは、「自己都合」で 75.5%。全体の4分の3の転職者は、企業側からの解雇ではなく、自らの意思で転職を希望しているようです。

自己都合の内容を見てみると、1番多いのは「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が 27.3%、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」が 26.7%、3番目は「賃金が低かったから」が 25.1%という結果になっています。意外にも、賃金の低さを理由とした転職は3番目であり、最も多い転職理由は賃金以外の労働条件でした。勤務時間や職場環境、休日の多さなど、賃金以外の面での働き方に対する不満が転職に踏み切る大きな理由になっていることがわかります。

男女別に「自己都合」の内容を見てみると、男性は「会社の将来に不安を感じたから」が 30.9%、女性は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が 27.2%という理由が、最も多く回答されています。

男性は結婚している場合、家計を支える必要があるケースも少なくないので、会社の将来への不安は大きな不安になるようです。働く女性にとっては、結婚や子育てに関わる労働条件が大きなポイントになっていることが予想できます。

転職者の直前の勤め先の通算勤務期間

転職するまでの勤務期間に関する統計を見てみると、1番多いのは「2年以上5年未満」が 27.1%、次いで「5年以上 10 年未満」が 18.6%、3番目は「10 年以上」が 18.0%となっています。この結果から、2年以上の勤務経験がある場合、長く同じ職場で働いていると、転職する割合が減っていくことがわかります。もし少しでも転職する願望があるなら、早めに行動し、ズルズルと現状に引きずられないことが重要なようです。

どのような方法で転職活動を行ったか

最後に具体的にどのように転職活動を行う人が多いのかを見てみます。1番多いのは「公共職業安定所(ハローワーク)等の公的機関」が41.4%、次いで「縁故(知人、友人等)」が27.7%、3番目に「求人情報専門誌・新聞・チラシ等」が24.2%と続いています。この結果から、公共職業安定所いわゆるハローワークを利用する人が多くいることがわかります。転職サイトや転職エージェントというサービスが広く普及している現代でも、転職活動として利用している割合は18.8%でした。転職する人にとってはハローワークが信頼のおける機関として人気があるようです。

転職の不安

転職する人が多く、転職活動の仕方も多種多様にあるとしても、転職すること自体に不安を抱く人もいます。働き慣れた職場を辞めて、新たな場所に進出することを考えれば、誰でも不安になることは当然でしょう。まして、転職した後に労働条件や収入が悪化する可能性も否定できません。株式会社リクルートキャリアの「第32回転職世論調査」では、転職する人が具体的にどのような不安を抱えているかが浮き彫りになっています。

転職を考えるうえで不安に思っていたこと

転職をするときに不安に思っていたことで多くの回答を得たのは、「職場の慣習や企業風土になじめるかどうか」「労働環境(勤務時間、勤務場所、服装、休日休暇、オフィス環境等)が自分に合っているかどうか」「職場の上長や同僚となじめるかどうか」 など、職場の労働環境や人間関係に関するものが多い結果となりました。このような不安を抱える人は、転職先の企業に限定するのではなく、自己裁量で働く環境や人間関係を選べることが、不安の解決法です。
例えば、個人事業主として独立することができれば、労働環境は自分の好きなようにできます。朝が弱い人は、そもそも会社に出社する必要さえなくなります。人間関係に不安を覚える人は、苦手な人と無理やり付き合わなければならない状況から脱出することができます。
転職時の不安として「やりがいのある仕事に携われるかどうか」という意見も多くありました。このような方に対しては、自分1人で独立し、手に職をつけることによって仕事のやりがいを見つける方法もあります。

転職を考えるときに、必ずしも企業組織に再就職することだけが選択肢ではありません。独立して自らビジネスを行うことで、働き方や人間関係等の自由度は上がります。組織の論理に縛られることなく、自己裁量で働き方を選べることの楽しさを実感できるでしょう。

独立して自分のビジネスを極める

独立して自分の力でビジネスを成功させていくことを考えたときに、どのような選択肢が考えられるでしょうか。はじめに「起業」があります。自分でビジネススキームを組み立て、マネタイズする方法を考え、ビジネスとして発展させていく。転職するときの不安のひとつとして「やりがいのある仕事に携われるかどうか」が挙げられていましたが、起業することは最もやりがいのある働き方といえるのではないでしょうか。今までサラリーマンとして働いてきた人にとっては、雇われる側から、雇う側へ、180度逆の立場で仕事を見直すことになります。それまでの仕事に対する考え方は大きく変化し、やりがいという意味では多くの刺激を得ることになります。

ゼロからビジネスを考えることはできないと思う人には、フランチャイズビジネスを利用する働き方もあります。例えば、トータルリペアというフランチャイズビジネスがあります。車両部品や家具などの修理・補修(リペア)を専門的に行うビジネスです。専門性があり、市場価値が高いので年収1,000万円を超える人もいます。すでにビジネススキームが出来上がっており、ビジネスとしての実績がありますので、起業よりも安定性があるといえます。

今もっているスキルを生かそうとすれば、フリーランスという選択肢もあります。カメラマンやイラストレーター、ライターやプログラマーなど選択肢は無限にあるでしょう。自由という意味では、フリーランスがもっとも制約の少ない、自由度の高い働き方といえます。成果物として納品できれば仕事として成り立つため、いつでも好きな時に仕事ができるというライフスタイルを送ることができます。

このように、独立してビジネスを始めることは、人生100年時代に最も適応している働き方といえます。そもそも定年の概念がないので、何歳になっても働くことができます。独力でビジネスをすることは、金銭的な収入という意味だけではなく、仕事としてのやりがいや人生における生きがいを与えてくれます。働くことが人生を豊かにしてくれるといえるでしょう。

独立で人生100年時代を生き抜く

転職者のキーワードに「VUCA(Volatility=不安定性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)」があります。未来の予測ができず、現職に居続けられる保証がなくなってきたことによる不安です。もう一つの大きな不安は「人生100年時代」、将来の収入や生き方に対する不安です。この先70、80歳まで働き続けるには、自分でビジネスを起こし、自力で稼ぐことが不安を解消する方法のひとつです。転職の選択肢として独立を検討するのはいかがでしょうか。

 

参考: