脱サラとは?独立後の職業・収入源とフランチャイズ開業のメリット

日本は働き方改革により、一人ひとりが自身の事情に応じた多様な働き方を選択できる社会に向けて進んでいます。そんななか、近年では、サラリーマン生活から一転して、自分で起業したり独立したりといったことを考える人も多いでしょう。ここでは脱サラについて、そして脱サラ後の収入源についてみていきます。

脱サラとは

脱サラとは会社に勤めて毎月の給料をもらうサラリーマンをやめて、自分で独立した働き方を選択し、新しい収入源を確立することをいいます。脱サラには、自分で起業して商売を始めることやフリーランス、農業や漁師で生活することなどがあげられます。中には、家業を継ぐために脱サラする人もいるでしょう。そのメリットとデメリットを紹介します。

メリットと魅力

自分の意思で独立した働き方を構築できるので、自分の価値観や理想のライフスタイルにそった働き方をつくりあげることが可能です。選択した働き方によっては、毎朝満員電車に乗って通勤する必要がなく、家族と過ごす時間を優先して働くこともできます。会社に勤めている場合は、指示された仕事を断ることはできませんが、フリーランスや個人事業主、自分が会社を運営している立場なら、依頼された案件を受注するかどうかの決済権を持てます。自分で事業を運営するなら定年がないため、希望すれば生涯現役で働くことができるのも魅力のひとつです。

デメリットと不安な点

毎月安定した収入の保証がなくなるため、サラリーマンだったときに比べて、収入面に不安を感じる可能性があります。また、事業に失敗した場合には、借金を負うリスクもあります。 法人や個人で独立・開業した場合、利益が出るまで時間がかかるケースや、経営のノウハウ獲得やリサーチは、事業主が行う必要があります。そのため必然的に、未経験や業界知識が乏しい業種での開業は難しくなります。また、選択する事業内容によっては多額の開業資金が必要となる場合もあります。

脱サラ後の具体的な職業

開業=法人設立ではなく、個人事業で始めることもできます。脱サラ後の収入源としては、開業資金などの元手が少なく始められる職種を選択する人が多い傾向があります。具体的には次のようなものがあります。

ネットショップオーナー

ネットショップ開業には、楽天市場やAmazonのようなネットショッピングモールに出店する方法と、自分で独自にネットショップを立ち上げる方法があります。
自分で独自にネットショップを立ち上げるといっても、ASPサービスを利用すればシステムを一から構築する必要はありません。ASPは「アプリケーションプロバイダ」の略で、ネットショップ運営に必要なシステムをプロバイダからレンタルできます。また、運営を代行してくれる業者も多数あります。 ネットショップ開業は多額の開業資金の必要がなく、開業のハードルが低い反面、どちらの方法を選択してもライバルが多く、運営していくには常に顧客にサービスを認知してもらえるように工夫することと、それらによって継続的に利益を出す必要があります。

コンサルタント

これまでの経験や蓄積された知識をいかして、コンサルタントとして開業します。経営コンサルタントの知名度が高いと思われますが、その対象は様々です。コンサルタント業は、自分の知識やスキルを商品として顧客と話すことが主になるため、事務所を借りたりスタッフを雇わなくて活動できる場合があります。コンサルタントは利益率も高く、初期費用と固定費を抑えて低リスクで起業できる方法と言えます。しかし、参入障壁が低い反面、競合も多く、継続的な集客と顧客が期待する結果と問題解決ができなければ、ビジネスは成り立ちません。

フリーランス

会社に勤めていた時に習得したITスキル、デザイン、ライティング、写真撮影の技術などを生かしてフリーランスとして個人で活動を開始します。
フリーランスにはいろいろな技術職がありますが、どの職種でも仕事を安定させるには、営業が欠かせません。会社に勤めていたときは、営業担当者がいて技術者として作業にのみ集中できる環境がありますが、個人事業主となると営業を含めいろいろな業務をこなす必要性が出てきます。脱サラで会社の看板がはずれた分、今度は自分の技術と名前で勝負していかなくてはいけません。
これまで技術1本でやってきたデザイナーやライター、カメラマンは営業が苦手な人も少なくないようです。そのため、営業活動が積極的に行えず、認知度を高められない状態が続くこともあります。

フランチャイズオーナーで独立

自分でゼロから開業する方法の他には、フランチャイズオーナーになる方法があります。フランチャイズオーナーで独立するには、次のようなメリットと考慮すべき点があります。

フランチャイズで独立するメリット

脱サラのデメリットに、利益を出したり経営のノウハウを獲得することに時間がかかることを挙げられますが、フランチャイズではその心配が少なくなります。
通常なら手探りで失敗を重ねながら獲得する経営ノウハウも、フランチャイズなら蓄積された経営ノウハウを提供してもらえます。また、研修制度の充実や業務のマニュアル化により、未経験や業界知識がなくても参入しやすいといった点もあげられます。
個人や法人で開業する際、知名度のない状態から集客していかなくてはいけません。しかし、フランチャイズで開業する場合は、契約しているフランチャイズ本部のネームバリューとブランド力があるため集客がしやすく、開業したてでもある程度の集客が見込めます。
また、自分で開業した場合、集客のための広告費用にかけられる予算や方法はどうしても限られてしまいます。フランチャイズでは新聞広告やCMなどの宣伝は基本的に本部の仕事です。そのため、個人よりも効果的に集客をおこなうことができ、これまで本部が展開してきた宣伝活動の効果も得られます。

考慮するべき点

フランチャイズは本部の経営方針に従うため、脱サラして独立したといっても完全に自由な経営はできません。これは独立することで、完全に自分で采配をふるいたい人にはマイナスポイントです。 本部のネームバリューとブランド力で集客できる反面、なんらかの事情でそのブランドイメージに傷がついた場合は、商売はその影響を受けます。
フランチャイズは、売り上げが悪くても毎月ロイヤリティを支払う義務があります。 フランチャイズにはいろいろな種類があるため、自分にあった内容と適切だと感じられるロイヤリティ設定をしているフランチャイズを選ぶことが大切です。
そして、契約内容にもきちんと目を通し、理解したうえで契約する必要があります。 フランチャイズでは、契約期間と契約途中での解約に伴う違約金の発生、契約終了後の競合避止義務にも注意が必要です。契約終了後に同業種で営業したいと希望しても、ノウハウ流出防止のため禁止している場合がほとんどです。脱サラして開業したいと思う業種があり、フランチャイズでノウハウを学んだ後に、自分で新しく独立して経営しようとしてもできません。この場合は、フランチャイズで開業するのではなく、初めから自分で事業を起こす必要があります。フランチャイズの業種選びには、長い視点で見て自分の理想とする将来設計が描けるかどうかを考慮する必要があるでしょう。

まとめ

脱サラには、自分で事業を起こす方法とフランチャイズオーナーになる方法があることがわかりました。人生100年時代を迎えたことを考えると、会社を定年退職しても、その後に働かずに生きていける人は極めて少ないといえます。
このまま現在の仕事を続けて定年を迎え、60歳・70歳になったときに、その後の働き方・収入・時間の拘束・休み・ストレス・人間関係、これらがうまくいくようなら独立なんて考えなくていいでしょう。また、脱サラしても自分で営業してお客さんを開拓してフリーランスでやれるスキルがあれば、自分で起業すればいいでしょう。

そのどちらも難しい人にとって、フランチャイズは強い味方といえます。

参考:

脱サラーコトバンク
脱サラの意味とは?成功する(失敗しない)ためのコツ
脱サラは人生の分岐点!脱サラを本気で考えたときに注意するポイント
意外と知らない、フランチャイズ加盟のメリット、デメリットとは?
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