車に関連する個人事業主の職種4選|費用・スキル・メリットを紹介

経済活動としてサラリーマンをやっているけれど、やはり自分の好きなことを仕事にしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。例えば、車好きの人はメーカーやディーラーのような車屋で、車に関連する事業で働くことができれば、日常のクオリティーオブライフは上がるでしょう。今回は、車に携わりながら独立する方法を紹介します。

脱サラして車に関わる仕事がしたい

車に関連する仕事といえばメーカーだけを思い浮かべるかもしれませんが、関連するビジネスは多く存在します。車のメーカーは世界的な規模の大企業なので、設計やデザインだけでなく、生産ラインやファイナンスなど、ありとあらゆる分野や業種に関連ビジネスがあります。

車両を顧客に販売するディーラーや中古車の販売業者などは、メーカーと代理店契約をしてビジネスを行うことができます。自動車買取業やオークションのブローカーといった職種もあります。

車を実際にいじることが好きな人なら、板金塗装や修理業も選択肢に入るでしょう。車を修理するだけではなく、カスタマイズを行う業者も多く、趣味と実益を生かしたビジネスを行うことができます。修理業なら小さな事業規模から独立できるのも魅力です。

車体をいじるのではなく、車を運転すること自体が好きなら、長距離トラックの運転手として物流業界で働くこともできます。タクシーやバスのドライバーもメジャーな仕事で、個人事業主や業務委託として働くことができます。

車に関わる個人事業主4選

個人事業主として独立し、車に関わりながら働くにはどのような選択肢があるのでしょうか。ここでは、車関連のオススメ個人事業主を4つ紹介します。個人タクシー、中古車販売、Amazon Flex、トータルリペアの4つです。昔からある個人タクシーだけではなく、Amazon Flexのように柔軟な働き方が可能な職種も現れてきています。車に関わりながら独立したいなら、自分のライフスタイルに合った職種を検討してみましょう。

個人タクシー(個人タクシー業)

車関連の個人事業主の代表的なものに個人タクシーがあります。売り上げは自分が頑張れば頑張るほど増加していくため、やりがいがある仕事といえるでしょう。勤務時間は基本的に自由です。天気が悪い日、交通機関が乱れているとき、週末の夜間や年末年始などはタクシーの需要が高まるため、稼げるときに効率よく働くのがポイントです。個人事業主であるため、車代や整備代などのメンテナンス費用は自己負担です。一般的に開業資金としては200万円程度といわれています。

完全に個人事業主として働くのではなく、タクシー会社と提携する方法もあります。この場合は車体を購入せずにリースすることも可能で、開業資金を抑えることができます。
ちなみに、個人タクシーを開業する場合は運転歴などに必要な要件があります。40〜64歳では、10年以上ドライバーとして働いており、ハイヤーやタクシー運転手として勤務していた期間が2年以上である必要があります。35〜39歳の場合は、10年以上のドライバー歴、5年以上区域内でハイヤーやタクシー運転手を、3年以上継続していることが条件です。

中古車販売

中古車の販売ビジネスも、車好きがやってみたい仕事の1つではないでしょうか。街中では中古車の販売店をよく見かけるように、開業のハードルは低いといえます。中古車の販売は古物商の扱いです。そのため、古物商許可申請を行わなければなりません。中古車を販売する地域を管轄している警察署を通して公安委員会から承認を受けます。申請をせずに販売を行うと無許可営業になってしまうため注意しましょう。

古物商許可申請のほかに、中古車の販売業者は車の売買だけではなく、廃車を引き取るケースもあります。そのため、自動車リサイクル法取引業登録をする必要があります。お店のある地方自治体で申請できるため、廃車の予定がなくても登録だけ済ませておくのがベターです。自動車リサイクル法取引業登録をすると、それに付随して電子マニフェストによる取引・引き渡し報告を行わなければなりません。そのために自動車リサイクルシステムへの事業者登録も行います。手続きが多いと思われるかもしれませんが、申請するだけなので、誰でも中古車販売業に挑戦できます。

中古車販売業は、中古車を仕入れて顧客に販売します。その仕入れ先はオートオークションを利用するのが一般的です。オートオークションは、中古車の販売業者が参加する卸売市場で、ここに入会することで安定して中古車を仕入れることができます。

また、車を買うときには自賠責保険やオートローンの需要が必ずあります。その点を考慮して、自賠責保険やオートローンの代理店登録を事前にしておくと、契約ごとにマージンを得ることができます。

中古車販売のフランチャイズを行っている企業もあります。いきなり販売業をすることに不安がある場合は、フランチャイズを利用するのも選択肢のひとつです。

Amazon Flex(アマゾンフレックス)

Amazon Flexは、アマゾンと個人事業主の宅配ドライバーが直接、業務委託契約を結ぶサービスです。ネットショッピングの物流量が増えるにつれ、ネットストアと運送業者との連携がうまくいかないケースが出てきています。運送業者としては、自社で対応できるキャパシティー以上の物量がきた場合、人材不足も相まって、荷物をうまくさばききれなくなってしまいます。最悪、ネットストアと運送業者との契約が解除になる場合もあります。このような事態に対応するため、アマゾンは個人の宅配ドライバーと直接契約することによって、自前の流通網の構築に力を入れています。アメリカでは2015年から始動しているサービスで、現在では日本でもサービス規模が拡大しています。

宅配ドライバーは、スマートフォンと車があればビジネスをはじめることができます。スマートフォンのアプリで自分のスケジュールに合った時間を選択し、アマゾンの荷物を運びます。2時間から8時間のブロック単位で自分が働くことができる時間帯を事前に登録しておきます。そのため、従来の運送業者よりもドライバーの自由度が高く、働きやすいのが魅力です。

1週間で稼働できる時間に上限があり、基本的には50時間、最大でも60時間となっています。曜日、連休、時間帯などによってブロックの料金が変動するようになっています。配達する地域によって物量に変動がありますが、月額37万円から44万円以上を稼ぐことも可能です。

リペア業

リペア業は車などの修理(リペア)を行うビジネスです。フランチャイズを利用して独立ができます。トータルリペアのフランチャイズ本部は黒字経営が続いているため大きなメリットのある選択肢です。法人を対象としたリピート顧客に需要があるビジネスで、開業資金は約300万円ですが頭金を0円として独立開業ができます。

リペアビジネスの大きな特徴は、その収益率の高さです。粗利は売り上げの約90%といわれています。一例として、月間の売り上げが250万円の場合、修理に用いる材料費は13万円で売り上げの約5%です。月収にすれば約230万円です。もちろん事業主によって収入に差はありますが、成功している例では年商3,000万円を達成している事例もあります。今やリペア市場は12兆円規模のマーケットが存在し、この大規模なマーケットがビジネスをするときに大きな強みになります。

フランチャイズビジネスのメリットは、トータルリペアにかかわらず、営業やスキル、経営などに関連して本部からのサポートがあることです。この点で、営業が未経験の人でもビジネスに挑戦しやすいといえます。フランチャイズでありがちな加盟店同士で顧客を取り合うことがなく、事業主同士の商圏が確保のも大きなメリットです。

大好きな車に関わりながら車屋として独立する

働き方が多様化するなかで、車に関わる職業は多くあります。企業で働くサラリーマンに対してこだわりがないのなら、個人事業主として好きな車に携わる選択肢は幅広く存在します。現場の仕事に不満があるのなら、次の選択肢として独立を検討してみるのはいかがでしょうか。